0.初めに
本ページは、FX-ONで販売中の「ハーモニックパターン検出インジケータ」に関する取扱い説明書です。「ハーモニックパターン検出インジケータ」はFX-ONによる認証を利用しています。ご使用になるためにはFX-ONでの決済が必要となります。
FX-ONによる認証についての詳細は、こちらをご覧ください。
FX-ON インジケータの設定方法
認証の詳細につきましては、FX-ONサポートにお問い合わせよろしくお願いいたします。
本取り扱い説明書は、多分に開発者だいすけの主観が含まれています。一部使用者と意見不一致があるかもしれませんが、ご了承ください。
1.インジケータの特徴
ハーモニックパターン検出インジケータは次の特徴を持った、MT4向けインジケータです。・多数の頂点候補からハーモニックを検出します。
・過去形状も検出します。
・ハーモニックの取り消しは発生しません。
・外部ファイルにハーモニックの形状を定義しています。ご自身で追加修正が可能です。
・トレードの参考としてターゲットラインを表示します。
・画面上から、個別のハーモニック、ターゲットラインの表示On/Offの切り替えが可能です。
2.ハーモニックパターンについて
ハーモニックパターンとは、カナダのグランドワークス社(https://www.fxgroundworks.com/)が開発したフィボナッチをベースとした波形解析手法です。チャートがある波形を描くとき、高い確率で反発点を示すと統計で確認したとなっています。実際にチャートで表示させてみると、グランドワークス社のいうほどの確率はありませんが、確かに反発タイミングを示すときがあります。
ハーモニックパターンでは基本的には次の考え方をします。
※画像はTradingView社EURUSDチャートより
点と点の間の数値が比率の値です。
上記の図形の例では、比率の値は次のルールです。
XB 0.581 AX(A=0、X=1)に対して、ABの高さが0.581
AC 1.442 BA(B=0,A=1)に対して、BCの高さが1.442
BD 0.887 CB(C=0,B=1)に対して、CDの高さが0.887
XD 0.486 AX(A=0、X=1)に対して、ADの高さが0.486
この比率が一定の範囲に入っている場合ハーモニックパターンとして検知するという形になります。
基本的には時間軸は見ませんので、辺の長さではなく、高さ同士の比較となります。
具体的にバットパターンの場合を見てみます。
バットパターンではXB0.382~0.5
AC0.382~0.886
BD1.618~2.618
ターゲットがXD0.886となっています。
もう少し詳しく書いてみると、次のルールとなります。
AX(A=0、X=1)に対して、ABの高さが0.382~0.5
BA(B=0,A=1)に対して、BCの高さが0.382~0.886
CB(C=0,B=1)に対して、CDの高さが1.618~2.618
という条件を満たす波形が検出されたとき、
AX(A=0、X=1)に対して、ADの高さが0.886になったら反発のタイミングである。
このようなパターンをいくつも検出して、そのタイミングでトレードを行うのがハーモニックパターントレーディングです。
値動きの頂点をつかむために世界中のハーモニックトレードファン達が日々波形を研究しています。
「ハーモニックパターン検出インジケータ」では、このような様々図形を時間軸の幅を可変しながら見逃しなく検出する事を目標に開発したインジケータです。
ex1蛇足 フィボナッチ信じますか?信じませんか?
皆さんは、フィボナッチを信じていますか?私は基本信じていません。
これは、「自然にフィボナッチに収まるとは信じていない」といった方が正しいです。
単純に統計を取ってしまうと、フィボナッチに従うことなどほとんどありませんが、時々波形が不自然に連続して0.618に集約する現象が発生したりします。
これは、相場の総意として0.618というフィボナッチを見てトレードしている状況で、普及しているインジケータによる不思議な状態がというのが発生していると考えています。
私はハーモニックは上記の状態を抽出するものと考えています。
つまり相場に外部から大きな力が発生していなくて、フィボナッチを見てトレードしている人が多いとき発生する波形形状を抽出するというものです。
そしてハーモニックそれ自体も、また、使用している人が多ければ多いほどそれに従うというインジケータになります。
そのため、ハーモニックには明確な得意な通貨が存在します。
次のチャートは2016年~2017年にかけての日足チャートです。チャート右側がいわゆるトランプラリーへと移っていた際の値動きとなります。トランプラリーではドル高の流れが中心でしたのでドル円もユーロドルも基本同じような動きになっています。
その際のハーモニック検知状況です。
■USDJPY D1 におけるハーモニック発生タイミング
■EURUSD D1 におけるハーモニック発生タイミング
見比べてみると、USDJPYはハーモニックが発生しても反発しているのは1か所のみ、確率的には1/3です。
それ以外は逃げる間もなく上がっています。
それに比べるとEURUSDは、ハーモニックが発生するたびに取り合えずの小反発を繰り返しています。
明らかに欧州系通貨の方が影響を受けているのです。EURをベースにトレードする方にはハーモニックは意識すべきインジケータだと考えています。
同様に日本時間帯とEU時間帯でハーモニックによる影響が異なります。
ハーモニックにてトレードする方は上記の考え方を頭の片隅に入れてトレードしてみてください。
目次 2ページ目
本内容は、投資に対する利益を約束する物ではありません。最終的には自己責任によるご判断よろしくお願いいたします。