ハーモニックパターン検出インジケータ 取扱説明書5

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ハーモニックパターン検出インジケータ


5.ハーモニック定義ファイルで定義済みのパターン



5.1 バット(BAT)

Xが底値(天井)で、再度の底値(天井)をチャレンジした時によく出現します。
トレンドと逆の押し目狙いで出てきた場合などは、なかなかのチャンスのように思えます。

逆にAが天井(底値)で、Cで天井(底値)突破に失敗したときにも出てきます。この場合Dはもっと深いところまで調整することが多いです。

■EURUSD バットパターンA点が底値で跳ね返された際、さらに調整した例




5.2 オルトバット(ABT) 

レンジで暴れているときや、トレンドに沿った動きをしている際の一時的な反発局面で出やすい形状です。
D点がレンジ内や底値を示している時は積極的に狙いたいですね。

■レンジでオルトバットが連続して検出されるパターン

XB0.382ですが、ピンポイントだと形状が検出されないため、ハーモニック定義ファイルでは±10%の範囲でとるように値を指定しています。



5.3 ガートレー(GRT)

なかなか困ったちゃんの形状です。
BCDの三角形がきれいな形で出ないことが多いです。ただ、それでも契機にはなっている様子なので、波形フィルタはデフォルトでは設定していません。

■きれいな形で出ないガートレーパターン

私の中では、少々優先順位が低めで、少し様子見をする形状です。
綺麗な形で出るときは他のパターンと形状がかぶっている時があります。
ですので逆に形が崩れている時の方が有効なようにも見えるいう・・・。難しい形状です。

XB0.618ですが、ピンポイントだと形状が検出されないため、ハーモニック定義ファイルでは±10%の範囲でとるように値を指定しています。



5.4 バタフライ(BTT)

AとC点にて天井(底値)を突破するのに失敗した後の下落局面で出てきやすいパターンです。X点の直近底値(天井)を割っているので、そのままそちらの方向のトレンドへ移動しやすいようです。
D点が、X点より少しさかのぼった(形状サイズと同じぐらいまで)の底値(天井)位置と一致する場合など、エントリー条件を厳しくすることをお勧めします。

■トレンドの転換時に失敗するバタフライ

■D点位置が底値位置と一致するバタフライ



5.5 クラブ(CRB)

・・・あまり検出されません。
Dの条件が厳しすぎる形状なのではないかなぁ・・・と。

こちらもバタフライと同様、D点位置が、直近底値(天井)になっているかが重要です。

■珍しく検出されたクラブが失敗していく様子・・。



5.6 ディープクラブ(DCR)

B点がより深いところまで調整した後のクラブパターンです。
クラブパターンよりは出現します。
バタフライやクラブパターンと同様D点位置が重要になります。

■ちょうど執筆中(2017/02/14)に出現しているディープクラブ
ちょうど条件を満たしていそうなディープクラブが検出されています。
さて、この後どうなるでしょうか?



5.7 サイファー(CHP)

ここまではA>Cの関係でしたが、A<Cの形状です。
C点とD点の計算方法がバットパターンなどとは異なっています。

バットパターンやオルトバットパターンと同様にレンジ内で暴れている時に出やすいです。

■レンジ内でのサイファー


また、それ以外のタイミングでもサイファーは要注意です。今までのパターンと異なり、C点にて天井(底値)を更新した後に出てくる形状であり、更新を失敗した形状たちと比較すると反発余力があるためです。

それを含めて、B点の位置が深すぎない方が信頼性が高い気がするのですがどうでしょうか?
XBの条件が0.382-0.618でもよい気がしています。このような時にはハーモニック定義ファイルで変更可能なのがこのインジケータの特徴です。



5.8 ネンスター(NNS)


サイファーと比較してD点がより突っ込んだ位置にあるのがネンスターです。

■安値更新後のネンスター

特徴としてはサイファーと似た感じになりますが、レンジでは出てこなくなり、トレンド時にちょっと大きく戻りすぎた時に出てくる感じです。その分ヒットすると大きくとれることが多いですね。



5.9 シャーク(SHK)

サイファー+ネンスターとあまり変わりません・・・。
あちらがCXやAXといった値から計算したのに対して、こちらは普通に隣同士の点から計算しています。
特徴も引き継いでいますが、ターゲットが多い分よく出ます。こちらも天井(底値)更新権後のパターンですので、トレンド時などにも参考になります。

■振動を伴いながらトレンドを描く時には、とても参考になるシャークパターン


5.10 ホワイトスワン(WHS)


XABに対してBCDの形状が大きいパターンです。
トレンド終了時の一時的な反発局面で出るような気がしていますが、V9で対応したばかりのパターンです。(つまり筆者も慣れていない・・)
ある程度きれいな形の方が有効な気がしますが、デフォルトでは波形フィルタをONにはしていません。もしも綺麗な形だけ出したい場合は、ハーモニック定義ファイルを修正してください。

■きれいに決まったホワイトスワン



5.11 ブラックスワン(BLS)

ホワイトスワンとは逆にXABに対してBCDが小さい形状です。
こちらもV9からの採用です。ぱっと見ホワイトスワンよりは優秀そうに見えます。
XABと大きく動いた後のBCDの動きが小さいということで、より反発局面を示しているのではないでしょうか?

あと、このパターン、気持ちドル円に強いような気がするのですが、気のせい?

■ブラックスワンとドル円



5.12 スリードライブ(THD)

V8以前から採用していますが、V9ではより厳密に測定するようにしました。
XABCがAB=CD形状、ABCDもAB=CD形状というのが連続して続いたらBCDEもAB=CD形状になるよというパターンです。

V9ではかなり検出されにくくなっています。代わりにブラックスワンが検出されるイメージです。

■スリードライブ・・綺麗な形のスリードライブはなかなか現れない



5.13 5-0(F2Z)

5-0パターンも、私はなかなか難しいパターンだと思います。
Xに対してBが底値(天井)を更新した形のあとの新天井(底値)というですので、トレンドが不安定になっている可能性が高い気がしています。

トレンドの転換局面でも失敗形状としてよく検出されるため、ガートレー同様少々扱いが難しいパターンだと思っています。

5-0で検出されたD点が割られたらトレンド転換といった確認に使うのはどうでしょうか?

■トレンド局面では綺麗に決まる5-0



5.14 121(OTO)

スリードライブが、ブラックスワンのAB=CD形状とするなら、121はホワイトスワンのAB=CD形状です。
V9から対応しています。

時間足ではあまりきれいにはまっていません。4時間足や日足などでトレードされている方はトレンド時の押し目ポイントとして有効かもしれません。

■日足 121



5.15 AB=CD(ABCD)

基本中の基本の形状です。
画像ではACが0.382-となっていますが、本インジケータでは0.5-0.886という初期設定になっています。
他のパターンの一部となっていることも多々あります。

インジケータでは波形フィルタもデフォルトONにして、綺麗なAB=CDのみが表示されるような設定になっています。

もし、AB=CDによる先行トレードなどを目指している方は、
ハーモニック定義ファイルにて波形フィルタをオフに設定してください。

■デフォルト設定のAB=CD


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